ブランド名 | Lose |
販売サイト | Amazon、楽天 |
価格 | 6,800円 |
ジャンル | アドベンチャー |
対応デバイス | PS4、Switch |
「イラスト :★★★★☆」A+
「ストーリー:★★★★★」S
「BGM(曲) :★★★★☆」A+
「ゲーム性 :★☆☆☆☆」D
ギャルゲライターの「TaPi」です!
今回は萌えゲーアワード2016準大賞を受賞した【まいてつ】のCS版!
【まいてつ-pure station-】のレビューです!
ブランドは「Lose」さん。発売日は2018年7月26日。
※発売日は全年齢版のものです。
カテゴリーとしては「感動ゲーよりの萌えゲー(キャラゲー)」ではないでしょうか!?
今作は日ノ本(日本)九洲(九州)の隈元(熊本)にある【御一夜】という仮想の地方都市が舞台となっております!
そしてこの世界では「エアクラ」という動力により世界の運通に革命が起きた為、ガソリン自動車や電車が衰退しています・・・
この世界観から物語が進むにつれて感じる深みが準大賞という栄誉を手にしたのではないでしょうか?
また、続編(PC版)に関してはこちらの記事をご覧ください!
それではプレイした感想をお伝えしてまいります!!
目次
あらすじ
蒸気機関車8620を制御する専用レイルロオドであるハチロクは、大廃線に伴って長い眠りについていた。
公式HPより引用
ほんの偶然から彼女を目覚めさせた、鉄道事故被害者である青年・右田双鉄は、ハチロク、義妹で絵描きの日々姫、市長で社長のポーレットらと、
それぞれの目的のため、行方不明になっている8620の捜索を開始する。
【総評】
先に総評からお伝えします!
今作ですが個人的にはなりますが、ヒューマンストーリーの恋愛ゲームを探してる人には真っ先におすすめしたい程の【神作】と思ってます!!
特に【現実路線のストーリーが好きな人】【和風ADVが好きな人】【人の温かさをゲームで味わいたい人】これらに当てはまる方には特におすすめしたい作品です!
私はプレイ後にSL観光や無人駅などを調べるようになってしまいました(‘ω’)
結構ロマンあふれてました!
それくらい影響力を与えうる作品ですので、人に紹介しても落胆されることは無いでしょう!
そんな本作のGOODポイントとBADポイントをお伝えします!
【GOODポイント】
- 古風な和の印象の中にある幼さを出したキャラデザ
- 日本の地方観光都市を感じる物静かな背景
- 現実路線の問題を抱える街で繰り広げられるストーリー
- 自然や建造物の壮大さを引き立てるBGM
- 各キャラに別々で設定されてるEDとイメージソング
・古風な和の印象の中にある幼さを出したキャラデザ
今作の原画・CG彩色担当「cura」先生となっており、全作の「もののべ」も担当されております!
作中時代背景は正和五十四年(何故か1998年と記されてますが)となっており、現実では平成に当たります。
ですが昭和の鉄道を想起させる仕事着は和服とは違った雰囲気を醸し出しております!
特に投炭をするスタッフのツナギのように見える服に関しては、SL感を強く思わせ非常にGOOD!
可愛いしかっこいい!
そんなキャラクターたちは「E-mote」によるアニメーション演出が加えられており生き生きと動きます・・・
これが最っ高です!作品の中の彼女らが生きていると強く思わせてくれます!
これだけでも素晴らしい価値のある作品です!
・日本の地方観光都市を感じる物静かな背景
舞台の【御一夜】は澄み渡った隈川からなる大自然と焼酎が名産の土地です!
その土地に「エアクラ」工場を誘致しようとするから、環境を守りたい人たちが反発した訳です・・・
そんな大自然をしっかりとプレイヤーに伝えきるには背景の描写がとても大事になりますよね?
ですが今作はそれをしっかりと表現しきれていると思っております!
それだけ背景が美しい・・・特に光の表現が素晴らしい・・・
「木々が生い茂る森」もそうですが、「透き通るような隈川」・「人が夢を託していた廃鉱山と鉱山町」。
これらの人と自然が共存している風景はプレイヤーを登場人物と同じ気持ちにさせてくれるでしょう!
・現実路線の問題を抱える街で繰り広げられるストーリー
まず前提として「萌えゲーアワード2016」を受賞した際に、「シナリオ賞」も受賞されております・・・
それだけ好評を獲得している今作のストーリーですが、地元活性を目指す際にとても現実的な課題が出てくる事が個人的にGOODです!
現実的な課題というと「金」「人」の二点です・・・
まずは「金」、活性化の旗印として「SL」を使いますが電車は廃れてしまっているので線路を引き直すところからしなくてはなりません・・・
また既存の線路や倉庫も含め維持費もかかります・・・こういった問題は実際でも発生しているところでしょう!
そして「人」、【御一夜】は都市なので町全体の方向性を決める際は市議会を通さなくてはなりません!
その市議会内で「エアクラ」誘致を巡り二分されているので、これは大変です・・・
しかも誘致賛成派には地元の唯一の「隈元銀行」が付いているので、主人公たちは劣勢です・・・
ヒロインが市議長をしており何とか進めますが、時代は1998年で政治は男の世界と色濃く残っている時代です!
そんな中で誘致反対の案を導き出し「人」を説得させなければなりません・・・
ですが、そんな劣勢を解決するのも「人」!
地元の寺や商店街の人々と協力して解決していく事になります!
こんな現実的なストーリーだが、心が温まるストーリーに痺れること間違いなし!!
・自然や建造物の壮大さを引き立てるBGM
他の記事でも記載してますが、素晴らしいADVには素晴らしい曲が付きものです!
なんといっても場面の臨場感や雰囲気を表現する際に音楽は欠かせないですからね~
海外のカジノでは時間を忘れるために「歌詞のない同じ曲を途切れなしで無限ループ」するらしいですが、今は別の話・・・(*´з`)
何が言いたいかというとBGMが大事ということです!
そのなかでも今作のBGMは非常に場面に適したものを使われてます!
個人的に好きなのはSL登場に流れる「碧の息吹」と落ち着いた和を思われる「レイルロマネスクーpiano solo-」の2曲です!
是非聞いてもらいたい!
・各キャラに別々で設定されてるEDとイメージソング
最期のGOODポイントは気合の入った主題歌と量です!
各メインヒロインに個別のOP映像と主題歌が用意されており、サブヒロインも含めた各キャラに専用のイメージソングが準備されてます!
これはすごいです・・・
それぞれの曲は各ヒロインをしっかりとイメージされたメロディや歌詞になっている為、制作スタッフのこだわりがあふれ出ています・・・
おそらくヒロインごとにOPが違ったのは「フェイト/ステイナイト」が始まりだと思ってますが、こういった作品が排出されていくと必然的にプレイヤーのハードルは上がっていきそうですね~
【BADポイント】
- キャラやCGが動く際に変な挙動を感じた時があった
- グランドルートが物足りない?
・キャラやCGが動く際に変な挙動を感じた時があった
GOODポイントでもお伝えしましたが、本作は立ち絵やCGに「E-mote」によるアニメーション演出が加えられています!
これは画期的でゲームのキャラが舞台内で生きている確かな表現として機能しておりましたが、そこはゲームシステム頭を捻る挙動も起きたりします・・・
ゆったりした動きでは感じませんでしたが、素早い挙動となるとカクつく動きは否めません・・・
新システムの弊害ではあると思いますが、気になったポイントではあるのでこちらに記載しておきます!
・グランドルートが物足りない?
これは人によるとは思います!
個別ルートはSL観光をそれぞれの視点から導いて実行し結果を収めていきますが、グランドルートは良くも悪くもそれの集大成となってます!
良くも悪くもというのは、グランドルートではそれぞれのルートで行ったことを一つに集めただけになっているためです・・・
一つにしたうえでさらに昇華させたアイディアが出てくれば、すっきりしたかもしれませんがそうはなっていないので、人によってはもうひと捻り欲しくなるかもしれません!
【最後に】
以上が【まいてつ-pure station- CS版】でした!
かなり私の趣味に刺さりつい筆が乗ってしまいました・・・
それだけ楽しくプレイさせていただいた作品です・・・
続編がPC版のみで出ており、この記事を書いている時には購入したので終わり次第また書こうと思ってます!
あと残念なお知らせにはなりますが、今作を制作したブランド「Lose」は2022年10月をもって解散しており「まいてつ」の様な素晴らしい新作が出てこない現実に悲しく思っております・・・
ですが、解散後に復活した「sprite」というブランドもあるのでそっちの路線を期待したいと思います!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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